今回ご紹介する本は

「悪いヤツほど出世する 著 ジェフリー・フェファー 訳 村井章子」

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評価 ☆☆☆☆☆(5段階中5)

 

めちゃめちゃ面白い。これまでの自己啓発本とは全く違い、そもそもほとんどの自己啓発やセミナーは「感動」を売りにしており、その結果についてなんのフィードバックも成果すらも無視しているとズバッと指摘。これには目からウロコが落ちる思い。ベストセラーになっている本なんかでも、面白く・感動させる事が目的になっている本が確かに多いよな〜と心当たりありまくり。

『あるべき理想のリーダー』がなぜ希少種であり淘汰されてしまうのか。『悪い(変な)ヤツがなぜリーダー』になってしまうのか。これらに関しての目を覆いたくなるような真実を教えてくれます。

大盛況のリーダー教育『産業』

全米でリーダーシップ教育産業に投入されるお金は年間500億ドルと推定されており、それだけ金をかけているなら素晴らしいリーダーが続々と誕生しているはず。ですが「仕事満足度」「部下の意欲」「離職率」といった指標で測ると、全く成果がでておらず失敗を意味すると指摘。

リーダ神話は百害あって一理なし

立派なリーダーは素晴らしい能力・人格を持ち、人々を幸せにしたからこそ真のリーダーである。といった幻想を持たないようにと指摘。大抵のリーダーは言ってる事とやっている事が乖離しており、鵜呑みにしないように注意的な事が書かれていています。※後述しますが、あくまでアメリカメインの話

これは自分がやっている悪行すらも本人にとっては善意でやっていたり、他者からの視点を度外視したり都合の悪い部分を省いた武勇伝、自慢、逸話を話しがちであるとのこと。

なので基本的には部下想いで率先して組織を引っ張る「理想のリーダーは絶滅危惧の超希少種だ」と言い聞かせて置くのが良さそうです。

組織の現実と向きあうための、6つのヒント

・こうあるべきだ(規範)とこうである(事実)を混同しない

・他人の言葉ではなく行動を見る

・ときには悪いこともしなければならない、と知る

・普遍的なアドバイスを求めない

・「白か黒か」で考えない

・許せども忘れず

この辺は是非一読してもらいたいところ。※説明がめんどくさい

〜私見〜 とはいえ日本はここまで酷くない

僕の知る限りですが「理想のリーダー」とまではいかないにしても「良いリーダー」は結構いると感じています。さらっと尻拭いをしてくれる上司、責任を押し付けないでしっかり自分の責務を果たす上司、上からものを言わずに礼儀正しくしてくれる上司・・・絶滅危惧種と言えないレベルで存在している気がします。

それに、ある程度しっかりした会社なら、どれだけ能力があっても変な人やヤバい人(抽象的で申し訳ない)はやっぱり昇給・昇格はしづらいと思います。これは日本人特有の「出る杭は打たれる」的な国民性が良い方向に作用しているのでは?と個人的に思いました。

※もちろん何かの手違いで偉くなっちゃったヤベー人達もいますが。

 

ここで紹介したのは本書のごくごく一部であり、他の章節も非常に面白いものばかりでした。殿堂入りレベルの良書でした。